カーティス教授の政治シリーズ第2回「東アジアと日本、そしてアメリカ」
ジェラルド・カーティスさん(コロンビア大学教授)に、東アジアの最新情報を中心に、アメリカ大統領選挙の結果がアメリカのアジア外交に及ぼす影響についてお話いただきました。
カーティスさんが、1964年に来日された時の下宿先である西荻窪。40年ぶりに訪問されたその思い出の地で「奇跡」が起こったといいます。そう興奮気味に話されるカーティスさんは、当時の西荻窪に思いを馳せながら、こう続けました。
――最近になって、日本についたばかりの頃に両親へ宛てた手紙が見つかったんです。そこには……
「私は東京の郊外に住むことになりました」とあります。当時周りは畑に囲まれていて、新宿より西は東京じゃないと思っていたんですね。
そ の西荻窪に40年ぶりに行ってきました。驚いたのは、当時と全然違うこと。予想はしていましたが、よく通っていた銭湯は立て替えられて綺麗なビルになって いるし、外国人だからスプーンを出されたと勘違いして、意固地にお箸を使って食べたカレーショップは跡形もありませんでした。ようやく当時住んでいた場所 を見つけて、表札を見ると名字が大家さんのものと違います。ああ、引っ越してしまったんだなあと落胆していると、目の前の扉が開いて女性が一言。
「カーティスさん! カーティスさん!」って、大家さんそっくりの女性が叫びながら出てくるんです。この女性、なんと今年74歳になる大家さんの長女でした。人声を聞きつけて出てきてくださったんですね。これって本当、奇跡以外の何でもありません――。
感動の一場面から始まったライブラリートーク。やはり今回も内容は盛りだくさんで、現地に飛んで情報を収集しているカーティスさんならではの、東アジアに関する最新情報を伺うことができました。
- 日本の対応型外交が生まれてきた土壌と今後の問題
- 馬英九台湾総統の対中政策が、東アジアの安全保障に与える影響
- 六カ国協議において、北朝鮮高官が語った日本への基本姿勢
- 中国がグローバルな世界で目指す国家像とは
これらの内容を受けて、当日参加した六本木ライブラリーのメンバーからは、こんな声が……
- 中国と北朝鮮の話、わかり易かったです。アメリカが拉致問題の解決に働きかけていることなど、ニュースではわからないことでした。
- 日本と、東アジア、米国の状況の鋭い分析とわかり易い語り口、非常に感銘を受けました。
- とても気持ちのこもった、講演をしていただきありがとうございました。今日の講演も、世界に通用する日本人になるために、とても参考になるものでした。また、参加させてください。次回を楽しみにしています。
カーティスさんから「東アジアと日本、そしてアメリカ」に関するお話を直接聞けたことへの喜びの声が多数寄せられました。
毎回、ハッピーアワーの時間まで、カーティスさんを囲んでの熱い議論が交わされるこのシリーズ。2008年度の最終回は7月17日。テーマは「日本政治の行方」です。ご期待ください。
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