【スピーカー】
石川牧子(株式会社日テレイベンツ常務取締役 日テレ学院センター学院長)
日本テレビ「ジャストニュース」「アメリカ横断ウルトラクイズ」「横浜国際女子駅伝」など、ニュース、スポーツ、エンターテイメントと幅広い番組で活躍してこられた女性アナウンサー、石川牧子さんに“言葉の力”をテーマに話していただきました。
アナウンサーという仕事は取材8割、本番2割。現場へ行き、自分の目で確かめ、自分なりに咀嚼し、自分の表現力を駆使して、分かりやすく伝えること――石川さんのお話は、アナウンサーの仕事の本質からスタートしました。
例えばマラソン中継なら、実際にコースを歩き、周辺地域の情報も収集し、100通りのシミュレーションを試み本番を迎えるそうです。なのに本番では101番目の現実が起きる……
しかし100通りシミュレーションしていれば、101番目の現実に対応できるとのこと。テレビという華やかな舞台を支える地道な仕事の大切さを教えてくださいました。ちなみにお正月の恒例である「箱根駅伝」では、毎年7月にチームを編成し、取材を始めるそうです。
石川さんは多くの取材を通じて、さくさんの方とお会いし、様々なことを学んだとおっしゃいます。例えば旧ソビエト時代の選手にインタビューした際は、相手のこんな答えから世界情勢を感じたそうです。
「街中で暴動による拳銃の流れ弾に当たらないように走っていると速くなった。明日の自分がどのようになるかわからない。だから“今、生きている”という証に走っている」
石川さんは多くの方に触れるなかで、1つの共通点を見つけたそうです。それは、「すごい人、素晴らしい人は、自分の頭でしっかり考えている」ということ。
1980年代後半から90年代前半に、日本男子マラソン会をリードした中山竹通選手や、元世界チャンピオンのガッツ石松さん、オリンピックに4大会連続 出場したカール・ルイス選手もそうだったと言います。そのエピソードとして、カール・ルイス選手にインタビューした際のことを話してくださいました。
「ナンバー1になるために必要なことは?」という質問に、氏は5つのことをすればいいと、明確に次のように答えたそうです。
- 「ナンバー1」になるという強い信念を持つ
- 今のナンバー1と一緒に練習して肌で感じる
- 自分が劣っている点を考え己を知る
- 何をすればいいのか自分で考える
- それをやり続ける
石川さんは、「自分で考えるとは、自分の中に言葉を並べること。考えるところには生きた言葉が生まれる。生まれた言葉には力・エネルギーが蓄えられる」と、優しい口調でライブラリートークを締めくくって下さいました。
参加したメンバーからは、「言葉の持つ力・大切さを改めて考える機会となった」という感想を多くいただきました。また、「石川さんの優しい、素敵な お人柄に触れることができ、素晴らしい時間を過ごすことができた」という声もたくさん寄せられ、実り多き心温まるライブラリートークになりました。
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