
安部修仁: 1980年に会社更生手続きを申請し、83年に更生計画が認可されて再スタートを切りました。それまでは典型的な急成長の企業体質でした。経営指標で最も重視するのは成長性。意識のほとんどを成長性に向けていました。その結果、だんだんとクオリティが劣化し、財務にも無理が生じたのです。会社更生法による再スタート後は、債務を債権者に返済することが事業目的になりました。安全性を最優先する経営になったのです。急成長から安全性へ――対極から対極への変化でした。
それまでは企業の拡大が個人の成長を促すと考えていました。拡大路線で突っ走る企業についていく過程で、人材としての能力が高まる、と。だから、例えば1年間に50店舗や100店舗など出店ありきで動いていました。その際、売上予測や家賃交渉などは二の次でした。そのため一つひとつの質がおろそかになってしまい、その結果、赤字店舗が増えてしまったのです。
最優先事項を安全性に切り替えてからは、出店ありきで行動することはできなくなりました。なぜなら債権者が……
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安部修仁(あべ・しゅうじ)








