講師:藤巻幸夫

2008年4月22日 (火)

サプライチェーン・マネジメントからつくった15のキーワード

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その6

藤巻幸夫&藤巻健史藤巻幸夫:  最後に「自分ブランド」とは少し外れるかも知れませんが、"サプライチェーン・マネジメント(SCM)"について話します。サプライチェーン・マネジメントといっても本来の意味ではないのですが……。

福助の社長時代、会社をどう再建しようかと頭をひねっていた時、完璧にサプライチェーン・マネジメントを実施しているライバル企業があると知りました。そこで私は、すぐにその会社に教えを請いに行きました。ライバル企業でも何でも、いいと思ったらすぐにチャレンジしていくというのが私の性格です。

しかし、相手企業の社長さんは『藤巻君、違うよ。本当に大事なのは"サムライチェーン・マネジメント"だよ』(笑)と煙に巻くばかりで、結局よく分かりませんでした。

そこで、「じゃあオリジナルのサプライチェーン・マネジメントをつくってやろう」と、頭文字S、C、Mでそれぞれ5ずつ、合計15のキーワードをつくりました。最初は語呂合わせでつくり始めましたが、結局見てみると私の哲学というべきものが15個の中に見事に組み込まれていました。だから「自分ブランド」にも繋がるキーワードではないでしょうか。……

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2008年4月16日 (水)

これから注目すべき「プロデュース」という役割

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その5

藤巻幸夫藤巻幸夫: 第三法則は、PR・宣伝を積極的に行うこと。これもよく話すことですが、伊勢丹時代にバーゲン告知のため、日本テレビの、ある朝番組をジャックしたことがあります。正確に言えば、学園祭などの看板をもって学生たちが立つ場所に、アルバイトを動員して伊勢丹のバーゲン看板を並べてテレビに映るようにしたのです。局側からは厳重に注意されましたが、バーゲンの売上は、通常の30万円が300万円になりました。

確かに強引な手法は慎むべきですが、いいモノなら機会を見つけて堂々と宣伝すべきです。以前、アメリカでマーケティングを研究している学者と話をしている時、「藤巻君は本当に"語る"よね。藤巻君のような人が、もっと日本に増えたらいい」と言われました。聞きたくない人にとっては単なる耳障りな人間なのだと思いますが、自分の言いたいことを語ることは大切です。

スピーチが嫌いだとか、人前で話すのが苦手だという人は……

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2008年4月 9日 (水)

ブランドをつくる4つの法則

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その4

藤巻幸夫&藤巻健史藤巻幸夫:  2007年、『自分ブランドの教科書』(インデックス・コミュニケーションズ)を書きましたが、ここに来てどの業界でも「ブランド」はキーワードになっています。しかし、ブランドとは一体何でしょう? ある人は「遠くに赤い丸があれば、それがすべてコカコーラのマークに見えるのがブランド」と言います。「その店に入ったら、もう一度行きたいと思わせるのがブランド」という人もいます。

私は伊勢丹のバーゲン売り場で働いていたとき、ブランドをつくる4つの法則を考え出しました。この法則は、商品ブランドだけでなく、「自分ブランド」にもすぐに置き換えられるものです。

第一法則はMD(マーチャンダイジング)、モノへのこだわりです。伊勢丹の新人研修で教えられたMDの原則に、「関心度分類」というものがありました。「消費者が商品に関心をもつ3つの要素は、色柄、素材、デザイン」というものです。これはずっと私の頭に刻み込まれ、著作や講演などさまざまな場面で取り上げています。

売れるモノには理由があり、その裏には必ず原因があります。例えば……

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2008年4月 3日 (木)

仕事にイタリア的な遊び心を取り入れたい

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その3

藤巻幸夫藤巻幸夫:  3つ目も先程の話に繋がりますが、ミーハー心をもつことです。よく言えば知的好奇心ですね。私は分からなかったり、知りたいことがあると気になって眠れない性分。だから、すぐに本屋で本を買って読んだり、専門家に会って話を聞きます。本はかなりの乱れ読みになりますが、何より気になる言葉を見逃さない、次の日に持ち越さないことが大事です。

最近若手社員と話をしていて、「あれ、どうなった?」と聞いても、「あれって何ですか?」と忘れてしまっていることが多い。あまり物事について深く考えていないか、あっさりとしすぎているような気がします。ミーハー心、知的好奇心が当たらないなら、こだわり、深化させようとする気持ちと言ってもいいかも知れません。

日本の製造業界で世界的に評価されている企業の社長さんと話をしても、物事を本当に深く考えています。これだけはこだわりたい、深化させたいという心、そして、しつこく追い続ける心。……

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2008年3月31日 (月)

「自分ブランド」に必要なこととは?

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その2

藤巻幸夫&藤巻健史藤巻幸夫:  やっと「自分ブランド」に話題は移りますが、これまで出した本と同じ内容ではおもしろくないので、これまで私が経験してきたこと、考えてきたことを中心に話していきたいと思います。話はいろいろ逸れるかも知れませんが、トータルで「自分ブランド」ってこんなものだ、と分かってもらえるようにするつもりです。

これまで、数十万人の会社から小規模の会社までいろいろ所属してきました。今は兄が社長を務めるフジマキ・ジャパンにいて、社員はたった5名。これほど会社を移るのは、「外れ者」と言えるかも知れません。その中で感じたこと、やってよかったということはたくさんありますが、週刊誌に叩かれることもよくありました。それを笑ってやり過ごせるようになれば人間ができてきたと言うことですが、正直辛くて夜は涙していました(笑)。

「自分ブランド」を考えるときに必要なこと。答えから先に言ってしまえば……

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2008年3月26日 (水)

バーゲンの呼び込みをした伊勢丹での下積み時代

『フジマキ流「自分ブランド」のつくり方』その1

藤巻幸夫藤巻幸夫:  今回の講演の数日前までセブン&アイ生活研究所の代表を務めていたため、これまでは極力人前に出ることは控えていました。久しぶりに500人もの聴衆の前で話す機会をもって、緊張すると思っていたのですが、まったくしていません(笑)。飽きさせない、眠らせない、そして1つはいいことを言ったと思われるよう、一気に話していきたいと思います。

伊勢丹に入った時(1982年)、私は本当にダサかったんです。今でこそ「ファッション、ファッション」と言っているので多少はセンスも上がっているかも知れませんが、当時は本当にどうしようもなかった。普通の大学を卒業して入社したので、ファッションの知識もまったく持っていませんでした。ある時など、商品の洋服の表面を触りつつ「これ、いいアクリルですねえ」と言ったところ、「これはカシミヤっていうんだよ」と先輩から怒られました。「キュロット(スカート)をとってきてくれ」と頼まれて、「人参はどこですか?」と返したこともあります。

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藤巻幸夫 プロフィール

Fujimaki_biz_s01 藤巻幸夫(ふじまき・ゆきお)
株式会社フジマキ・ジャパン 代表取締役副社長
株式会社イトーヨーカ堂 顧問

1960年東京生まれ。伊勢丹に入社後、「バーニーズ・ジャパン」のレディースバイヤーに抜擢される。後に「解放区」「リ・スタイル」「BPQC」などを立ち上げ、カリスマバイヤーとして知られる。2000年伊勢丹を退社。

アパレルメーカーなどを経て、 2003年福助株式会社代表取締役社長に就任。2005年4月から福助株式会社取締役副会長、現在はターンアラウンド・アドバイザーとなる。同年、株式会社セブン&アイ生活デザイン研究所代表取締役社長就任。同5月からは株式会社イトーヨーカ堂取締役を兼任。

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