
アンドリュー・ゴードン: 日本的だと言われている「投げ込み」や「走り込み」は、英語でhard throwing, hard runningと表現してもピンときません。英語の言葉がないくらい、日本的に感じる練習方法です。
本を書くにあたり、古い文献を調べました。そうして見つけた本の中に、日米で活躍した野球選手へのヒアリング集がありました。『Remembering Japanese Baseball』(Robert Whiting (はしがき)、Robert K. Fitts (著)/Southern Illinois Univ Pr (T))というタイトルの英語で書かれた本で、著者はロバート・フィッツという日本野球が大好きな人です。本の中で彼は、昔の日本人選手でアメリカと関係を持った選手やアメリカ人で日本でプレーしたことのある選手50人ぐらいに、ヒアリングしています。
日米の文化論に関する話が出てくるのは、岩本尭(たかし)選手へのインタビューのところです。岩本氏は、1953年に巨人軍に入団した選手で、当時の様子を次のように語っています。
――昔はそれほど練習しなかった。当時の選手には軍隊経験者が多く、もともとスタミナがあった。1950年代のキャンプでは、いわゆる1,000本ノックという激しい練習はまったくなかった。後に日本野球の本質とされる猛練習もなかった。たいして走りもしなかった。
ところが……
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アンドリュー・ゴードン:
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