
澁川雅俊: 本日のブックトークは、レキシコグラフの中の〈辞典〉についてです。
ところで辞典といってもさまざまですが、ここでは流通本、すなわち現在書店で購入できる範囲の、しかも国語辞典に限っての世界を概観してみることにします。
流通本のデータベースを検索してその数を数えてみると、4156点(改訂・重版・再刷を含む)ありました。諸外国でも同様に自国語の辞典とそれぞれの国で刊行されている外国語辞典が流通しているわけですから、世界ではその数はかなりに昇ることになりますね。世界中の言語のそれぞれにそれぞれの辞典があるのだろうか、ふとそんなことが気に掛かかり、ちょっと考えてみましたが、どうやら世界の言語数は……
5,000ぐらいといわれていても、正確に数えられたことがないのでその点よく分かりません。ただ辞典の世界の広がりをうかがい知るために、こんな分析をしてみました。
国内刊行の辞典で最も多いのはもちろん漢字辞典を含む日本語辞典で、およそ2300点ありました。次いで多いのは英語辞典(英和・和英)で1100
点あり、以下、中国語辞典(245点)、ドイツ語辞典(140点)、フランス語辞典(110点)、朝鮮語辞典(95点)、スペイン語辞典(45点)、ロシ
ア語辞典(35点)、イタリア語辞典(20点)と続いています。またそれ以外に英・独・仏・伊・西・葡を除くヨーロッパ諸言語辞典(67点)、チベット語
を含む東南アジア諸言語辞典(55点)、現代語を含むギリシア語とラテン語の辞典(15点)、アフリカ諸語(10点)も数え上げることができました。
(その3に続く、全11回)
※このレポートは、2008年4月8日に六本木ライブラリーで開催したカフェブレイク・ブックトーク「辞書の季節」を元に作成したものです。
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